首都圏を地盤とする家電量販店のノジマは7日、ベトナムの同業、チャンアインデジタルワールド(ハノイ市)と資本業務提携すると発表した。
首都圏を地盤とする家電量販店のノジマは7日、ベトナムの同業、チャンアインデジタルワールド(ハノイ市)と資本業務提携すると発表した。年内にも同社に10%前後を出資し、日本式の家電販売のノウハウを提供する。東南アジア展開に向けた足がかりにする。
ノジマによると、チャンアインはハノイを中心に大型店を4~5店運営。2012年12月期の売上高は約1兆6900億ドン(約80億円)だった。ノジマは第三者割当増資の引き受けなどを通じて、約5億円でチャンアイン株を取得する。
役員を派遣して店づくりのほか、物流や情報システムの整備など日本で培った多店舗経営のノウハウを提供する。ノジマが日本で展開するプライベートブランド(PB=自主企画)商品の卸売りも検討する。
ベトナムでは過去にベスト電器がフランチャイズチェーン店を開いていたが、現在は店を持つ日本の家電量販はない。ノジマはチャンアインとの提携を機に経済成長が目立つ東南アジアへ自社店舗での進出も検討する。
日本経済新聞2013年5月7日により